ツイスト日記#5です。
25日目
烈戦のアルタラック追加。
前回に続き、影プリーストを使用しました。全体として大きな変更点は無いのですが、パワーカードとしてナジャク・へクセンが追加されました。
このデッキは1マナ目から動きさえすれば見た目以上に火力が出るので邪魔な挑発や殴り返しの打点を(1ターンでも)奪うという最強の形で排除すればそのまま勝ててしまう事が多く、返却のデメリットがそれほど気になりません。
突撃や急襲を持たないカードは返却ターンに動けず、挑発を奪えばナジャクの盾になってそもそも除去カード以外で奪還されないためです。突撃や急襲持ちだとリスクがありますが、狂気ポーション的な運用でカバーする事も可能です。
除去が最低限のドルイドが樫の召喚で呼んだ挑発ミニオンや、パラディンやウォーロックの挑発ミニオンが狙い目となります。火力にはなってくれないため、腐ることもありますが、環境次第で非常に強力なカードとして常に選択肢に入るでしょう。
今回もしっかり活躍してくれました。
26日目
深淵に眠る海底都市追加。
一生現役であろうドローソースの侍女が追加されたのでスペル寄りのバフプリーストを組んでみました。
スタンダードでも強力でしたが、光熱のエレメンタル、真言・盾で回転力を上げて墓場の怪異という終着点を作れるワイルドでは次元の違う強さです。後攻でコインを握れると安定します。
今回は自分のお気に入りカードである暗黒の予言で場を繋ぎつつ相手にワンショットのプレッシャーをかけて地味ながら呪文カウントを進めるファン寄りの構成にしました。
この辺りで長らくお世話になったヴェレンに選ばれし者は真言・不屈に取って代わられるでしょうか?ツイストなどでホーリーノヴァ、ノースシャイアの聖職者と併用する機会があれば未だ強力ではあると思います。
死者蘇生もあるためスタンダードでtier上位となったナーガプリーストを純粋な暴力デッキにすることも可能です。
27日目
ナスリア城殺人事件追加。
ここにきてオーソドックスなバフプリーストです。
ここで追加された贖罪の大聖堂はプリーストだから許されていると言えるレベルのパワーカードで、倍々リーサルまでの繋ぎや急襲で無から盤面に干渉できるカニライダーとの相性の良さなど、ミニオン重視の構築に引っ張りだことなっています。真言・宴と併せて序盤を支えてくれました。残念なのは呪文でない点ぐらいでしょう。
また、アルタラックで実装されていた祝福も、体力バフを待たずして早期に削りを入れられるカードとしてこの構築の要となっています。
相手の抵抗が少ないうちに手札を補充しつつ12点ほど削ることで、ドルイドの装甲のような一気に決めるのが難しい壁への対抗策となります。
28日目
リッチキングの凱旋追加。
ここのミニセットで影プリーストの課題であったドルイド対面で腐らない盤面取りカード、精神焼灼が追加されました。
このデッキには後攻コイン+虚無に触れし従者+シャドウボンバー+飢える陰獣フェルウィングという最高の上振れ手札がありますが、先攻で鎧売りなどを置かれるとそれでも冒涜で一掃されるなど一気に怪しい盤面になってしまいます。
そこで第二の択になるのがこのカードで、シャドウボンバーの部分をこのカードに置き換えても4点は入るため、フェルウィングの踏み倒しは可能です。もちろん相手の動きに対し都合の良い手札になるかは運ですが、初手でミニオンに蓋をされるとヒーローパワー(ツアーガイド)を割かざるを得なくなっていた今までからするとかなり変わっていると言えるでしょう。
また、このカードは最初に触れたように自分のミニオンに当てられる点はドルイド対面において強力です。基本無視されるレプラノームを最終ターンに2点+3点の火力として見る事が出来たり、自分のアイアンディープのトログで盤面を埋められてしまった時に無駄なく火力に変換しつつ1枠開けることなども出来ます。
除去兼火力カードとして採用しつつ、相手の盤面にバーンの条件を満たすカードが無くとも腐ることは無い。デファイアスのレプラの条件も満たしやすくなるなど良いことづくめのパワーカードです。
このように除去兼火力となるカードが増えたのに加え、前拡張で追加されていた灰のエレメンタルや贖罪の大聖堂も加わっているこのデッキはほぼ完成形と言えるでしょう。
29日目
集え!レジェンド・フェス実装。
パワーカードが揃ってきて全部入れたくなったのでXLアグロにしてみました。
普段ワイルドラダーで使っている構成+微調整でロウゼブを入れています。
アグロはドローソースを伴わない初手の再現性が重要視されるのでXL(40枚)構築とミスマッチのように思えますが、このデッキは1マナさえ引ければ大体何とかなるので個人的にはそこまで気にする要素ではないと思っており、愛用しています。
追撃の為のドローソースという意味であればドローもちろん重要なため、猟奇的な料理人を採用して補強する形をとりました。先攻初手のシャドウボンバー(攻撃力3)から繋がったり、その雄叫びや精神焼灼も3点なので盤面を重視したターンで引きに行く事も可能です。
また、好きなカードを多くしたいファン構築のためだけにXLにしたわけではなく、このデッキは自傷カードが3種類かつその数値が大きいためリスクをカバーするという点で40(少し前までは35)ライフも活きてきます。
ミラーで臆せず自傷カード、とりわけ起動すると大ダメージを負うシャドースポーンを使うにはうってつけの構築と言えるでしょう。
この拡張で追加されたアイドル崇拝との組み合わせで完全に形になった構築です。
武器であるため南海の甲板員ともシナジーを形成しています。
30日目
タイタンの目覚め、時の大洞窟追加。
ここは一気に2拡張追加され、遂に船の回復術師が登場!
…と言いたいところですが今回は不採用の沈黙30枚構築です。
今回追加の堂々たるアヌビサスが強力な他、序盤のミニオンのぶつかり合いを一方的に制す可能性を秘めた地味な強デッキだと思います。
沈黙は火力のドローを重視する普段の構築には入らないカードですが、たまに欲しくなるのも事実です。それを自然と行えるのがこの沈黙30枚構築で、とにかくミニオンの質を上げてそれを呪文でサポートする形になっています。
一応呪文の多さとシナジーするデファイアスのレプラが海賊として入っていますが死者蘇生のバリューが著しく低下するためパッチーズを不採用にし、決められたキーカード同士が噛み合うようデッキ枚数も何とか30枚に抑えました。
このデッキは早送りツイストでの最高連勝数である7回を記録し、順位も良いところ(35位)に留まったので31日目は有終の美を飾れそうです。
31日目
最終日、バッドランドの決斗が追加。
…されましたがそんな事は関係なし!!
予告通り今、このルール(ラダーにおいては)でしか使えないクソみたいなミラクルデッキを使いました。このデッキにおけるギミックのせいでクリムゾン・クレリックがワイルドを出禁になっています。(正直これより禁止にすべきカードはもっとあると思うのですが)
スタンダードには同時に存在しない光熱のエレメンタル、ファンネルケーキとの組み合わせで大量ドローし、墓場の怪異を早期に増殖させて返しにくい盤面を作り、そのまま勝つデッキとなっています。そのための準備は創造プロトコルや洞察で行い、4ターン目辺りで始動します。
詳しくないので我流で組んだものの、本当にクリムゾン・クレリック特化にするなら回復の輪でも入れて侍女を外すなどしても良いはずです。また、レナサル太子や装甲によるリーサルずらしに対して神授の霊力+祝福も採用していますがこちらも不要かもしれません。
結果としては見事ドローの始動が間に合い、ハカジキローグを抑え込むことに成功して大満足でした。
おわりに
メンタルやリアルの都合で1戦しかできない日がありつつも、毎日インしてデッキを調整し、何とか完走する事が出来ました。
フルパワーアヴィクンで萎えて打ち切りにしなくて本当に良かったと思います。
基本は自分の使っていた構築をなぞっていたのですが、当時敬遠していたデスロードを積極的に使ったり、存在しない記憶であるクリムゾン・クレリックに初日から助けられまくったりと新鮮さを感じることもありました。
そして最終日は暴力ミラクルで〆。クリムゾン・クレリックに始まりクリムゾン・クレリックに終わる。
ただ、不満点ももちろんあり
①(当時の)ワイルド準拠という事で、ガラクロンドや悪の手先のような限られたプールだからこそ活躍したカードが相対的に弱すぎて実質使えなかったこと
②影の中にて栄えんのようなコア限定カードが仕様か不具合かで結局使えなかったこと
③再録版を持っていても該当する拡張が解放されていない時はそれを使えないこと
この3点、特に①が振り返りというコンセプトに反していると感じました。
バフされたカードや当時無かったカードがある事に対する不満はこれに比べれば些細なものです。
自分はワイルドプレイヤーでもあるのでパワーカードに魅力を感じないわけではないですし、ワイルドにも拡張ごとの変化はちゃんとあるのですが、「あの頃はこいつが活躍してたなぁ…」という気分を味わえる機会を増やして欲しかったのは事実です。代表例としてワイルドは太いフィニッシュ手段の無いコントロールに人権がありません。
次回があればスタンダード形式でやってみて欲しいところですね。
来月のツイストはお休みだそうなので、スタンダードで新拡張を楽しみつつ良い感じの限定構築を期待しようと思います。
ではまた!