
長くにわたってワイルドアグロの代名詞となっていた影プリーストの象徴ともいえるミニオン、虚無に触れし従者が遂にナーフされました。
最も力を発揮するパターンは初手のアタッカーをしている時のため、他を巻き込んで除去したり同等以上の盤面を作って抑え込めばそれで終わりなのですが、そのスタッツから序盤無抵抗の相手には滅法強く、後手コインを利用してシャドウボンバー及び飢える陰獣フェルウィングと組み合わせた冒涜ケアの三枚展開はレナサル太子で40になったライフをも一気に削る最強の上振れでした。

そんな彼女も2マナとなってしまっては取り回しが大きく変わってしまいます。
呪文・攻撃共にダメージを加速させるのは替えのきかない個性ですが、初手から展開してクロックを強くするという選択肢がある以上、マリガンでキープしづらくなった時点で有用さはかなり損なわれますし、中盤におけるセットプレイにも支障が出ると言わざるを得ません。せっかくナーフ解除されたのどの乾いた流れ者も素晴らしい相方を失い途方に暮れていることでしょう。
リワークされたわけではないので使いようはあると思うのですが、実装当時から愛用してきた身として遂に隠居か…といった風に感じます。
風集うストームウィンドにて2021年に実装され、同期の暗黒司教ベネディクトゥスや黄昏の槌の欺瞞者と組み、環境を席巻した事。
その際にウィスプやエルフの射手など、常識では考えられないメンツを率いていた事。
返しとなるカードの無さを逆手に取り、精神与奪者イルシアが実質エクストラターンを得てその攻撃を加速させていた事。
その後リワークされたイルシア先生が変わり果てた姿で発見された事。
全て昨日の事のように思い出されます。
ワイルドにおいても暗黒司教ベネディクトゥスとともに海賊を率いて5/23まで精力的に活動し、Tier上位の常連でした。
昔プレイヤーだった方には信じられないと思いますが、少なくとも最近のワイルド環境で最も海賊を用いてアグロデッキを構築していたのはローグに並び(時には上回り)プリーストです。
贖罪の大聖堂、精神焼灼、船の回復術師、のどの乾いた流れ者、ペーパークラフト天使、鍼治療など幾度となく強化を受けてきました。これら魅力的なカードに加えメタカードを採用できるよう枠を拡張したXL(40枚)アグロも存在しています。
こういった優秀なカードの登場は当然デッキ単位での強化でもありますが、ダメージを加速させる1マナ1/3という優秀なボディを持つミニオンである虚無に触れし従者単体ともそれぞれシナジーのあるカード達であり、彼女のナーフが全てのカードの強さに影響を与えていると言っても過言ではありません。極論ダメージソースとなるカード全てと繋がっています。
間違いなくデッキの顔と言っていい存在です。
また、レノデッキにおいてはシャドースポーンやアスタラーの火力増強という名脇役ともなっており、非常にマルチな活躍をしていたと言えるでしょう。
そんな中~低速デッキでも速度の求められるマッチアップではメタカードやヒロパを交えてアグロさながらに殴る事もあり、地力の高さがうかがえます。
そんな彼女も、もう以前のように暴れまわることはないでしょう。
日常茶飯事だったスノーボールゲームも、影布の針からの多重バーンも、もはや現実的ではありません。コスト1の上昇はそれほどまでに致命的です。
ですがワイルドプリーストの真の最終回はウォーロックとのデュアルクラスカードであり、常にクエストとのシナジーから危険視されているであろう死者蘇生のナーフされる日だと思っているので、その日までは何かしらデッキを考えて使っていきたいと思っています。
なんだかんだでワイルドプリーストが好きなので少しでも遊び続けられますように。